MSLをやってて思うこと~【随時更新】~

2020年4月18日

こんにちは、Moogleです。

本記事は2019年末にまとめ記事として公開しましたが、日々思うこともあるのでそれらを付け足しつつリライトを重ねる記事としたいと思います。メディカルアフェアーズに興味を持っていただける方は多いようで、色々な方のお役に立てましたら幸いです。

MSLのお仕事解説はこちらのブログ記事をご参考ください
→MSLのお仕事解説

日々のお仕事

情報提供・情報交換

MSLの主な仕事は医師や研究者、いわゆるKOLへの「訪問」になります。訪問して行うことは、最新の情報提供、Scientific exchange、ディスカッションなどなど色々な言葉で言われますが、、、これをそのままやろうとすると相手からすると一方的な押し付けにしかなりません。

例えばショッピングモールとかで太陽光発電の情報をゴリゴリ押し売りされる感じに似てるかもしれません。エコ発電に興味を持っている人ならいいですが、何ら興味のない人にとっては”いきなり”来られても迷惑でしかないですよね。

医師や研究者がどういう情報を求めているのか、何に困っているのか、どういう話なら興奮してもらえるのか、こういうところを探っていかないといけません。となると、例えば初訪問で「これ新しい論文ですねん」って、”キングボンビー”並に迷惑野郎ですね。この職務をこなすためには何回も訪問して、相互の信頼関係になって少しずつ出来てくるのが実情かなと思います。そうすると、いろんな気付きや発見がコミュニケーションを通じて得られるという、中々奥の深い仕事です。

活動プランの実行

メディカルプランという1年の活動計画があるので、それを実現するために、MSLとしていろいろとお使いに走ることもあります。ランチョン1つとってみても、演者や座長をお願いしに行ったり、講演内容を相談したりといろいろな仕事がございます。いつもはお弁当食べに参加しているランチョンも裏側では沢山の苦労があるのです。。。

この手のプランニングや海外本社との調整は、内勤の方がメインで行いますが、人手が足りない部署だとMSLもかりだされます。MSLは外だけまわっとけば良いんです、とはならないのが現状です。仕事の割り振りは会社や部の状況に依るのですが、場合によってはMSLは外勤だけでなく海外担当部署との調整など内勤もしないとならないので幅広い適応能力が問われる職種でもあると言えます。

*メディカルプラン
メディカルプランの作製では、例えば理想と現実を分析し、どのようなギャップがあるのか、それを埋めるためにやるべきことを同定していくなどします。それらを具体的なプランに落とし込み1年間活動していくことになります。分かりやすい例としては、ある疾患Aの患者は、この領域の疾患を診ている医師が診ているはずなのに、なぜか少ない。なぜだろうか、疾患啓発が足りないのか、診断スキームが確立していないのか…では具体的には〜しよう。そんな感じです。

エビデンス構築

エビデンス構築」、メディカルアフェアーズ部の存在意義はこれに尽きます。市販後に新しいindicationを見出すための試験、自社薬の新規薬効を証明するための非臨床研究、疾患の疫学研究…領域により研究内容は色々あると思いますが、このように新しいデータ・エビデンスを作り上げること、またはそれに協力すること、これがメディカルアフェアーズ部だからこそ出来ることでやるべきことです。

医師や研究者と交流して、意見や考えを拾い上げ、「仮説」を練り、その仮説を実証するための研究を実行する(実行してもらう)。そこでの成果が新しいエビデンスとなり、患者さんへ還元、科学の進展に貢献していくことになります。

論文が世に出ていくことにより、新しい治療オプションが出てきたり、新規現象が認識されたり、、、そういう点がMA冥利に尽きる瞬間なのかなぁと私は考えます。

一方で、エビデンス構築には予算が必要です。外資企業ならば、その予算が本社持ちなのか、日本持ちなのか、というところも重要なポイントです。本社持ちであれば、予算をもぎ取る必要が出てきますし、基本的には欧米中心になりがちです。日本支社もちであれば、比較的自由に立ち上げられると思います。どっちが良いとか無いのですが実際に仕事していると予算は日本持ちが良いなぁと思うことは多々御座います。

理想のMA活動は?

私が思うところの理想のMA活動は、「エビデンス構築」を中心として部の活動方針を掲げることです。それに付随する形で、メディカルプランを作り、KOLエンゲージメントプランを作り…

マーケティング的に大事にしてるからという理由で定期的にセールスと同じKOLへ頻繁に訪問したり、そもそもMAとマーケティングのKOLリストが同じだったり…実情は各社マチマチだと感じております。崇高なMA活動を掲げて折角の人材を集めておいて、実態はなあなあで活動してたら勿体ないですよね。

MAは本来、現場にも近く、時には研究のお話も進められ、それがダイレクトに患者さんの治療に貢献する可能性のある面白くやり甲斐のある仕事のはずなのです。もしMAのお仕事に興味持たれて面接などを受けられる方が居られましたら、「御社のMA活動で一番大切にしていることは何ですか?」と相手へ聞いてみるのもオススメします。私が答えるならエビデンス構築です。と答えます。どんなに実態と離れていても、「思い」がないと絶対にそこにはたどり着かないですから。そして、熱い思いを持ったヒトが増えるといいなぁと思ったりする今日このごろです。

MSL

Posted by moogle-phc