博士号はなんの足しにもならない?

2019年11月5日

こんにちは、Moogleです。

Twitterを見ていると「博士号取ったけどなんの足しにもなってない」という呟きがありました。

きっとその方には目に見える利益を経験してないのかもしれないなぁと思いました。もしかしたら、確かにその方の「生き方」には不要だったのかもしれません。

製薬企業、ライフサイエンス系で研究とか開発したいんだけど、博士課程まで進むのはどうかな?、とか、社会人博士はしんどそうだけどチャレンジしてみようかな?と迷っている方々に贈りたい博士号の「目に見える利益」について個人的見解をざっと書きます。

↓↓過去記事もご参考下さい↓↓

製薬業界で学位(博士)は必要なの?

社内キャリアの幅が広がります

研究開発系の部署で出世を目指す場合は、学位が必要になることが多いです。特に欧米でも同じような機能(研究所など)をもつグローバル企業については、自社内での国内外の行き来をより活発にすることも目的に、人事的な透明性を目指した国内外の「職位」のレベル合わせを実行している会社も多いです。そうなると、基本的に幹部社員以上は学位必須になってきます。欧米では研究職といえば学位を求められることが多いので仕方ないですね。ただ、この事実は大々的に社外へ語られることなく入社して知ることも多いかもしれません。

実体験としては…昔、私の上司は博士号を持たない課長でした。なかなか鋭い方だったのですが、学位がないことでそれ以上の職位は目指せないとのことでした。他にも色々と政治的な話もあったのかもしれませんが、出世を諦める1つの要因になっていました。出世が全てではないと思いますが、こういう話もあるよ、という一例です。

社外キャリアの選択肢が広がります

博士号は必要ないとしても、博士号を持ったヒトは絶対に来ないで下さい、っていうポジションは(業界に依るとことろもありますが)大変少ないのではないでしょうか。自分の興味のある業界・会社の中途採用を探索されて企業研究するのも一つだとは思います。自分が目指す職種について、どのようなヒトを中途で取ろうとしているのかを知ることで、そのレベルに自分が達するためにはどうしたらいいか?逆算してキャリアを考えられるかもしれません。

現在、製薬・ライフサイエンス系の研究職の中途採用が以前に増して多く出てきている印象です。どこも研究開発は萎みがちなんて巷では言われているのに不思議に思いますね。個人的には、萎む速度よりも流出速度が大きいのではないかな、と思います。
・R&Dはもはやダメだよ!
・転職は35歳まで!
・今よりも高い給与になるよ
という誘い文句をエージェントからよく聞くので、流出速度が速まっているのかなぁと。転職は外に踊らされることなく自分のキャリアを考えてやるべしです。
学位があると社外キャリアも色々と選択肢が多く、また選考も有利に進むこともあります。転職へ動くと意外に早く決まってしまうかもしれません(メリットでありデメリットでもあります…)。

(本編と関係ないですが…)研究開発職の方で転職へ動こうとされてる方は、一歩踏みとどまって、ご自身のお仕事の素晴らしさをよくよく考えて欲しいと思います。モノを生み出せる職種ってスゴい(語彙力)と思います。私は色々な外部要因もあって別の線路を走ってますが、研究開発職の方はご自身のお仕事に誇りを持って頑張って欲しいと切に思います。

その他。

外国の研究者からメールが返ってくるとか、学会で無視されないとか。意外にグローバル企業では社内でもそんな感じのところはあります。現職でも多々ありますが、私がやりとりするとレスが早い。米国人はわかりやすい。。。
そういう些細なこともあります。他には、現地法人へ出向して居心地良く感じ、出向先で現地人になろうとしたとき。グリーンカードなどは学位がある方が断然話が進みやすいそうです。つい最近も、友人の企業研究者が現地人になることを諦めていました。会社からは、「学位がないからこれ以上はサポートできない、帰ってこい」と言われたそうです。

 

結局の所、学位は免許みたいなものでそれだけで利益は生みません。学位があって得をするかどうかはその人の生き方次第。というのが私のまとめです。